では生理面から見た催眠の状態をみてみましょう!
まず、催眠を誘導し始めた段階では主にベータ波が見られ、しだいにリラックスしてくるとアルファ波が現れてきます。アルファ波が“心と身体にとても良い影響をもたらす”という話を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか?催眠がさらに深化してリラックスした状態になると、シータ波・デルタ波に変化し、『アルファ波』から『デルタ波』に向かっていくほど、催眠状態は深いものとなっていきます。
催眠中の脳波は暗示や内容によって変化することからみても、催眠時と睡眠時とは明らかに異なることがわかります。
ウィニフレッド・ブレイク・ルーカス博士(UCLA教授 心理学部理事)は、脳波探知機を使用し、退行している時は3つの脳波パターンを行き来し、最も多くのことを思い出すのは『デルタ波』を示した時であることを発見。人口の3割の人たちはあっという間に、深い催眠に入るという統計も導き出しました。